第6回 2018.10.31

第5回目の講義資料の残りを進めたあと

・免疫細胞の体内の動きが合理的な制御を受けていること

 (時空間制御)

・感染症に対して基礎免疫学・臨床免疫学が取り組んできたこと

 (感染免疫・ワクチン)

を取り上げます。

感染免疫の部分は、復習に感じられる内容も含まれると思います。

以下とほぼ同じ資料を配布する予定です。

 

1. 免疫応答の時空間制御 (spaciotemporal regulation of immune reaction) 

3つの疑問

1-1 炎症

炎症とは何か、炎症の引き金を引く細胞

(マクロファージ、マスト細胞、顆粒球(好中球)) 

1-2 血管外浸潤

多段階の細胞間相互作用と分子基盤(セレクチン・ケモカイン)

1-3 樹状細胞

樹状細胞とはどのような細胞か、樹状細胞の成熟、個体内における移動の特徴

1-4 二次リンパ器官

リンパ節・脾臓、構造の特徴、リンパ球のリンパ節への入り方、樹状細胞のリンパ節への入り方、細胞間相互作用 

 

2. 感染免疫 (immunity to microbes)

2-1 感染を防ぐ自然免疫

PAMPとPRRの具体例(マンノース結合タンパク質、LPS、TLR)

2-2 病原菌側の回避機構

細胞内感染・糖鎖の変更・補体系からの逃避・変異

2-3 感染を防ぐ免疫が引き起こす不都合な生体反応

敗血症、スーパー抗原、日和見感染

2-4 ウイルス感染

インターフェロン、キラーT細胞、NK細胞

クラスI抗原の発現抑制、ウイルスの変異、ウイルスの多段階感染 

 

3. ワクチン (vaccination) 

ワクチンの歴史、生ワクチン、不活化ワクチン、サブユニットワクチン、アジュバント